来月開催予定の第7回有馬富士杯が満員締め切りになりました。
今回もいろいろなチームや【選抜】カテゴリーの方々を誘っていましたが、嬉しいのはキーパーの方々が3人も来てくれること。
これまで過去の大会ではキーパーが2人来てくれることはありましたが、うちに個人参加してくれているキーパーの方々が3人も来てくれるのは過去最多。ありがたいことです!!
フットサルのキーパー(ゴレイロ)は、サッカーのキーパーよりハードワークな一面があります。
なんせあの狭いピッチでシュートがバンバン飛んできます。
ボールが体にブチ当たる回数はサッカーの比ではない。
度胸もいりますし、リスクも高い。
プロリーグで、キーパーがサッカーのシュートを顔に受けて失神したという話は聞いたことがありませんが、フットサルではあります。
私も過去にキーパーで何度も痛い思いや病院通いを経験し、キーパーにビビりな体になってしまいました(笑)
以前、テレビの人気スポーツ番組で日本代表選手たちがPK戦を披露してました。
その中で、MFやFWの選手たちがキーパーもやったのですが、素人の我々と同じようにビビりまくる選手も。
「こえ~よ!キーパー、よくやってんな」
現役海外組の某選手のつぶやきです。
代表レベルでも怖いものなんですね。
サッカーのPKの距離でも怖いんですから、もっと近いところからばんばんシュートが飛んでくるフットサルはさらに怖い!
それだけに体を鍛えて、シュートにひるまないフィジカル&メンタルを持つキーパーの皆さんへの尊敬の念はたえません。
うちのグループの素晴らしいなと思うところは、皆さんが積極的に交代のキーパーに入ってくれるところです。
キーパーじゃないのにキーパーグローブ持参で来る方も多いです!
そしてキーパー参加の方まで来てくれて、毎回ゴールマウスを守ってくれることがどれほどありがたいことか!
キーパーがファインセーブを連発するとすごく盛り上がります!
おお!あれに反応するのか!
また止めてくれた!!
我々のやっているエンジョイミックスのフットサルは、ガチな競技ではないので、守備もシュートもある程度は気を使っています。
だからマークも甘いので、簡単にゴールできるし、シュートを打つ時はキーパーに入っている人を怖がらせたり、ケガさせないように、インステップでの弾丸シュートを控えて、左右に流し込んだり、ヒールキックやラボーナしたりと配慮する方が多い。
しかし相手がキーパー経験者だとなかなか得点できない。
ばんばん好セーブされる。
これは遠慮せずにシュートしてええね!
そういう雰囲気になって熱戦になります。
キーパーの好セーブが続くと、それに応えようとディフェンスも奮起します。
特にこれまでの数々の大会や交流戦、[選抜]ゲームなどはキーパーが場を盛り上げてくれました。
日本ではキーパーというポジションは不人気ですが、キーパー大国のドイツではキーパーが人気ポジションで、サッカーが一番上手な子ほどキーパーに入るそうです。
W杯で大活躍したドイツ代表キーパーのオリバー・カーンはいまだに印象に残ってます。
韓国も名キーパーが多いですね。Jリーグで活躍する韓国人キーパーも多い。
うちのメンバーに勧められた「フットボールネーション」というサッカー漫画にドイツ流のキーパー知識が紹介されていましたが、ここまで深い内容なのかとうならされました。
その中でひとつ触れられていたのが「スローは利き手以外でもできる のが望ましい」というもの。
これはフットサルのキーパーでは特にそうです。
このスローとはオーバースローではなく、ワイドに展開した味方の足元に転がして渡すアンダースローです。
よくキーパーが中央の密集地帯にオーバースローしてボールを奪われるケースがあります。
敵陣のバイタルエリアを狙うロングスローもオススメできません。
トラップした瞬間にすぐ囲まれてしまいます。
エリア付近の両サイドの味方の足元に転がして渡すのが確実で大事。
この転がして渡す時に利き手以外の手でも投げることができると役立ちます。
フットサルは相手との距離が近いので、敵の足の届かないギリギリの距離を転がして味方に通す必要があります。
その時にどちらの手も使えると、とっさのカウンター時に便利。
前回のワールドカップで日本がベルギーに敗戦した決勝点も、キーパーからのアンダースローが起点となった高速カウンターでした。
第3回神戸三田市民フットサル大会の決勝戦もキーパーからのアンダースロー起点のカウンターが決勝点でした。
この時の試合動画は1000アクセスをこえて多くの方が絶賛してます。
キーパーの素早いスローが司令塔に通った時に応援席から悲鳴が上がったのを覚えてます。
カウンターを成功させて優勝したキーパーにどんな意識であのスローを出したのか?と尋ねました。
なんとあのベルギー戦の高速カウンターと全く同じ状況だと感じてスローしたそうです。
しかもスローする瞬間にゴールまでのルートが見えたとか!
見えたルート通りにスロー→ドリブル→パス→シュートが成功して3―2の逆転勝利で優勝。
スコアまでベルギー戦と同じです!
私もフットボールネーションを読んでから、左右どちらの手でもスローするのが役に立つか試してみました。
利き手でスローを転がせば相手に取られる位置関係で、逆手(利き手ではない手)ならスローできる状況はありました。
また逆手でのスローを躊躇すると、高速カウンターの好機を逃すことも。
フットサルはキーパーボールになることがサッカーの何十倍もあります。
すばやく正確にキーパーがボール出しをしてくれれば、カウンターでゴールに直結します。
だから皆、すばやくボールを出そうとするのですが、あせって期待値の低いオーバースローでミスって相手ボールになることをよく見ます。
味方も「ヘイ!」とボール出しをせかすのでとにかくミスが起こりやすいもの。
このボール出しの状況判断や精度がキーパーの見せ場であり、フットサルの攻撃を左右します。
小学生でもメキメキ上達している子ほど、交代のキーパーを自主的に務めて、後ろからゲーム展開を勉強しています。
「キーパーの視点は神の視点」と言われますが、後ろから見るとすごくゲームがわかるものですよね。
キーパーに入りたがる子供は多いですが、ボール出しが正確な子はサッカーIQが高いです。
ウチはいつでもキーパー参加大歓迎です。
キーパー参加の皆様、本当にいつもありがとうございます!
来月の大会が盛り上がることを祈ります!
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