フットサルのポジションは後方のフィクソ、両サイドのアラ、1トップのピヴォの4名です。
最前線のピヴォはDFを背負ってパスをもらい、ターンして勝負するか、走り込んでくる味方にパスするなどのプレーが「ピヴォ当て」、サッカーでは「くさび」と呼ばれるポストプレーです。
チーム練習の定番メニューですし、守備側としてはピヴォ当てになったら、4人全員で包囲し、奪いに行くところ。
個人参加のエンジョイでは、個人技での勝負になるので、ピヴォ当てのバリエーションはあまりお目にかかれませんね。
私もいろいろなチーム練習に参加させてもらって、ピヴォ当てをやりましたが、形だけ見て、詳細が理解できていなかった部分がありました。
たとえば青2番のピヴォが赤のDFを背負ってパス要求。
味方の青5番のフィクソからボールが出ます↓

2番にボールが入った瞬間に敵全員が寄せてきます。
この時に、前を向いて勝負しようとしても赤の2番のマークに後方からつつかれるし、両サイドの右アラと左アラも寄せてくるし、敵ピヴォもプレスバックして来て包囲されるので、キープも難しい。
ここでボールを奪われることが一番多いです。
そこで5番のフィクソにダイレクトパスで返して仕切り直し。
そしてまたピヴォに入れる。
ピヴォが勝負せず戻すなら、囲まれるところにパスする必要ないんじゃないの?
そう思ってましたが、上級者のピヴォは左右の3番と4番のDFがどれだけ寄ってくるかを見ています。
そして3番と4番が寄って生まれたスペースに味方の右アラと左アラに狙わせる。
フィクソに戻した時に左右の3番と4番のDFが寄せて生まれたスペースが両サイドの黄色のエリアです。

この空いた黄色のエリアに3番と4番が走り込む。
ピヴォからダイレクトパスで戻ったボールをフィクソが左右どちらかにパスできる形になりました。
下図は右の3番に出しています。こうして右アラの3番がシュートまでいける。

この形があると理解していると、実戦で上級者のピヴォが首を振って左右のアラの動きを確認していることの意味がわかります。
それに合わせて自分がアラの時は空いたスペースに走り込む必要がありますし、フィクソの時は左右のアラに注目しておくとよいですね。
攻め方のバリエーションを増やしたいところです。
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