今回はシュートレンジについて。
レンジ=距離
シュートができる距離のこと。
この距離は選手によって違う。
大人と小学生ではかなり差があります。
面白いのはフットサルとソサイチとサッカーでもそれぞれ異なる。
ゴールサイズと使用球でも変わるわけです。
フットサルとソサイチは飛ばないローバウンドボールを使用するので、サッカーよりシュートレンジが狭い!
ゴールサイズもシュートレンジに影響します。3つの競技のゴールサイズとシュートレンジは以下の通り↓
フットサルゴール3m (近)
ソサイチゴール5m (中間)
サッカーゴール7m (遠)
サッカーでは20~30mのミドルシュートが珍しくないですが、フットサルではまずありえない。
サッカー少年がフットサルでペナルティエリア外からのシュートを打ってばかりいるのを見ませんか?
キーパーに簡単にとられます。
大人の弾丸シュートでもエリア外からは決まりにくい。
フットサルは思われている以上にシュートレンジが近いのです。
しかしそれに気づかずサッカーと同じ感覚で射程外から打ってしまい、簡単にボールをとられる。
上手い子はサッカーとフットサルのシュートレンジの違いを意識して、無謀なシュートを打ちません。
辛抱強く我慢して正確なシュートレンジに入ろうとしてきます。
フットサルのカテゴリーやグループの空気によってもシュートレンジはバラバラ。
ガチなら遠距離からも強いシュートをバンバン打つ広いシュートレンジ。
初心者や女性もまじって楽しくやるエンジョイなら強いシュートを控えた狭いシュートレンジ。
場の空気でぜんぜんちゃうんですよ!
これまで経験した中で一番シュートレンジが広いチームはまさに砲撃戦でした。
自陣からのシュートも珍しくないほど(゚Д゚)
パスもドリブルも最小でとにかく全員エリア外からシュート。キーパーも怖がって捕ろうとせずに避けるからすぐゴール。
フットサル同好会のシュートレンジはめちゃめちゃ狭いです。
エンジョイの空気を読んで遠くからの強いシュートを封印してる人が多いのと、
シュートをするよりパスのゆずり合いが多いのです。
「同好会のシュートレンジは80センチくらいやね?(笑)」
そう楽しそうに語る上手い人も居ました。
シュートレンジに入っても簡単に打たないで楽しむタイプです。
遠くから簡単にシュートを叩き込めるのに、女性や子供やビギナーに優しいパスを送る。
ドリブルも上手いのでキーパーの鼻先まで近づいてパスコースがない時だけ自分で狙う。
ラボーナで決めたり、股を抜きシュートしたり、キーパーごとドリブルで抜いて入れたり。
キーパーとの1対1でヒールリフトでキーパーの頭上を抜くゴールをしたエンターテイナーまで居ました。
歓声が沸き起こりすごく盛り上るぅ!
安易にレンジ外からの無理なシュートをしないから魅せるプレーができる。
パスやドリブルを工夫するので技術も身につきます。
だから上手くなるのでしょう。
映画「レオン」の凄腕暗殺者にこんなセリフが。
遠距離からのライフル狙撃を評価せずに弟子にこう教えます。
「腕のいい殺し屋ほど標的に近づいて殺る。ナイフは最高の技術だ」
標的(ゴール)にめちゃめちゃ近づいて決められる人に憧れますねぇ。
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