動物園の優れた飼育員のドキュメント番組で、キリンが眠る夜に、寝床で音楽をかけるシーンがありました。

かすかに聞こえる音量のBGMです。

飼育員はなぜ音楽が必要かを説明しました。

「キリンを観察していると無音が苦手な動物だと思ったから」

キリンの生息するサバンナの夜は虫の鳴き声も風の音も聞こえます。

そう、自然は無音ではないのです。

しかしコンクリート製の夜の獣舎は無音。何も聞こえません。

そこでキリンのストレスにならないように音楽を用意してあげる。

なるほど。

人も無音がイヤな場面は無数にありますよね。

会話がなかったり、話題が途切れたり。空気を重く感じます。

楽しい雰囲気は無音じゃない。常に会話や笑い声があるのです。

東京に引っ越したメンバーが、帰郷時に「むこうのフットサルは無音で寂しい」とこぼしてました。

挨拶もなく、良いプレーがあってもみんな無言。

シーンと静まり返っている中で黙々とやる。声援も一切なし。

ゴールが決まっても拍手もなく、本人も喜ばない。終始沈黙。

個サルでもよくある光景ですが、その雰囲気が苦手という人は多いです。

だからフットサル同好会ではにぎやかな雰囲気を重視してます。

常に明るい音楽をかける。よいプレーに大きな声で声援を送る。

音楽は高価な機材を持っていてもどこでもかけられるわけではありません。

禁止の施設が多いので、BGMを好きな音量で流せるホームは恵まれてます。

音楽が禁止の体育館でプレーした時のこと。

「音楽がないと静かでさみしいよね」

そういう感想が複数ありました。

同好会はわいわい騒いでくれる陽気なメンバーが多い。こちらも本当に恵まれています。

ウチは運営者ひとりが声援を上げるのではなく、常連の方々が声を出して盛り上げてくれる。本当にええことだと思います。

「逆サイド!」「ナイスボール!」「打てる!」「おしい!」

そんなありきたりな声出しで十分なんです。

マイナスなことは言わない声援がよいのです。

同好会のような個人参加では、みんなが自由にプレーしているので「戻せ」や「当たれ」などの指示出しは嫌がられることもあるので控えます。

気心の知れた常連同士ではお互いをやじったりいじったりして笑い合う。

そんな明るい雰囲気が心地よい。

黙々とガツガツやっているより明るくふざけた雰囲気の方が「また来たいな」と多くの方が思ってくれます。

プレー時はぜひ遠慮なく声を出してください。

笑ったり大声を出すのはストレス解消になるし、脳を刺激して気分を高揚させる効果があります。

音と声のあるフットサルをやりませんか!?


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