前にみんなでバーでサッカー観戦してた時のこと。

メンバーAさんが私にこう言いました。

『足裏でトラップできるのすごいよね。俺は絶対にできないもん』

お酒がまわってからかわれてるのかと思いました。AさんはA級レベルのサッカー経験者で、私なんかと比べ物にならない。

サッカー経験ない女子だってみんな教えられてすぐ足裏トラップできるじゃないですか。サッカー人生送ってきたAさんができないはずないやろうと。


ですがこれは未経験者だからこそすんなりできるということ。

幼少期からサッカーやってきたAさんは、インサイドのトラップが体にしみついているので、なかなか足裏トラップやれないという話だったわけです。

ああ~そういうこと。

合点がいきましたよ。サッカー未経験者で遊びのフットサルから入った私にはわかりにくい部分ですが、サッカー経験者がフットサルで感じるギャップってけっこうあるんですよね。


ウチのメンバーの中にもファンの多い『サッカー家庭教師』のやたべさんも動画の中でこんな感じのことを言ってました。

『こんなこと言ったらフットサルの人達に怒られるかもしれないけど、トラップは足裏よりインサイドの方がいいように思うんだよね』

サッカーをバックボーンにしてる人はインサイド派が多い。

あなたはどちら派ですか?インサイド派?それとも足裏派?

インサイドは次のキック動作にスムーズに行ける。

対して足裏は足元に収まるメリットが。

もちろんフットサルなのか、サッカーなのか、プレー状況やピッチでもどちらがよいのかケースバイケースでしょう。

体育館と屋外の人工芝でぜんぜん違いますし。

個人的な見解としては体育館では足裏トラップを増やして、屋外人工芝ではインサイドトラップを増やすのがよいように感じます。

体育館は狭いですし、足元に収める機会を増やした方がボールロスとが減ります。

対して屋外人工芝は、夜露で滑りやすいのと、ウチのホームのようなワイルドピッチだとボールが不安定にバウンドするので、足裏トラップではミスがけっこう出ます。

ボールが浮いた時は、足裏トラップではなく、インサイドトラップでしか対処できません。

女子メンバーのトラップミスを見ると、その大半が無理に足裏トラップしようとしてのミスだったりします。

これはなぜか?

サッカー経験のない女性がフットサルに来ると男性たちは親切にいろいろ教えます。

最初に教えるのが足裏トラップ。

『フットサルはこうして足裏でボールを止めるんだよ』

確かにその通りなんですが・・・

それだけが身に染みついてしまって、どんな状況でも足裏トラップをしようとする。

足裏トラップはきれいに足元に止めることができますが、正面からのパス以外は難易度が上がります。

横から来たボールや背後から来たボールでも足裏で止めようとして失敗してしまう。

今のパスはインサイドトラップだったらトラップミスせずに止められたよ~

そういうのをけっこう見るわけです。

たとえば自分がゴールに向かって走っている時に後方から縦パスが素早く来たとします。

立ち止まってゴールに背を向ければ足裏トラップできますが、走ってる時に後方から来るパスを足裏トラップするのは難しい。

一方でインサイドトラップならやりやすい状況です。

逆にゴールに背を向けてDFを背負っている状況で縦パスをもらう時。いわゆるピヴォ当ての状況です。

こちらの場合は先ほどとは逆に足裏トラップして背後のDFにつつかれないようにボールをキープするのがよい。

足裏でトラップしてキープしておくと、左右どちらにもターンしてすぐに前を向けるのがインサイドトラップにはない利点です。

フットサル指導してるコーチと仲良くなって体育館でやってる女子のフットサルチームの練習に参加させてもらったのですが、女性全員が足裏トラップだけしてました。

全員がサッカー未経験者で大人になってからフットサルをはじめた人ばかりだったわけです。

逆に女子サッカー経験者たちは、インサイドトラップを多用して、たまに足裏まぜてる人が多い印象ですね。

もちろん状況によって使い分けられるのが一番よいとは思いますがね。

でもトラップって一瞬のことですから、状況判断するより、自分の身に染み付いてる方がとっさに出ます。

だから冒頭のAさんも『足裏トラップできるのがすごい』なんて言ったのでしょう。

別のブログで書きましたが、一番最初のフットサルでアウトサイドトラップを教えられて以来、アウトサイドでしかトラップできないなんて人まで居たほどです。

三つ子の魂百まで。

最初に覚えたものはなかなか抜けないもんですね。

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