昔、ゲーマーだった頃、後輩が大会前にぼやきました。

「遠征があるとゲーム代より食費や宿泊費や交通費の方がかかる」

彼は市内最強の有名人で他地域のゲーマーたちにも顔がきく存在でした。

他地域の大会や交流戦へ皆で遠征する時は主力として欠かせぬポジション。

仲間たちに頼られて、毎回どこにでも行くので交際費も大変なわけです。

しょうがないわな。

相槌を打ちながらも、私はこう思います。

こういう費用は有意義な必要経費じゃないか?

十分な価値があるのではないか?と。

当時はまだオンライン対戦がありませんでした。

ひとりで活動するより仲間がたくさんいた方が貴重な情報を得られます。

クオリティの高い対戦も多くできる。団体戦にも入れる。他地域の強豪と交流できる。

皆で食事や遊びにいく機会も増えるので、お金も時間もかかる。

これをどう思うか?

お金や時間の無駄と思うことも有意義な投資ととらえることもできるでしょう。


フットサルをはじめたばかりの頃に若者たちに都会の大会へ誘われました。

私は仕事を休んで喜んで行きました。初心者で戦力にならない中年を人数不足でもないのに、チームに入れてくれたのがうれしかったですね。

フットサルはゲーム業界よりお金のかからない趣味だと思ってましたが、この時は長距離の交通費や大会エントリー料金、打ち上げの飲食費などけっこう金額がかかりました。

近場の個サルに行く何倍もの出費と所要時間です。

チームメイトがかつてのゲーマー仲間と同じようなぼやきをしました。「フットサル代以上に金かかった!」

うんうん。せやけどそれ以上のもんを得たと思おうぜ。

ふだんのフットサルでしから知らないメンバーとも飲み食いして仲良くなれたし、いろんな話もできて、これまで知らなかった一面も知ることができたとか。

他地域の施設やプレーヤーと接することができたとか。

対戦チームの方と連絡先も交換できましたし。(後日、ウチのホームに来てくれた!)


世の中には魅力的な趣味がたくさんありますが、その多くは時間もお金もかかります。

趣味仲間とのつながりは貴重なもので、学生時代の友人や同僚とはひと味違う人間関係を築けるもの。


たしかに交際費はかかるでしょうが、プライスレスやと思うわけですよ!


今回の第19回有馬富士杯だってそうです。

本音で言えば、大会は大変でやりたくない。

仕事で行けないことも多いので、事前のマネジメントだけして、当日の現場は仲間に任せてることが多いです(笑)

経営視点ではデメリットが多いんですよ。

今回なんて、一番集客できる土曜の時間帯を潰しての開催ですから、休止したぶんのマイナスがあって利益も悪く、シフトのスタッフにも迷惑かけてしまいました。

そして大会運営や審判は誰もやりたがらない(笑)

数人に声をかけましたが全滅!

みんなこれまで手伝ってくれて、大変だというのがよくわかってます。批判もされるから嫌になるのもわかります。

運営側に入ってストレスためるより、お客さん参加の方がはるかにいいわけです。

それでもなぜ大会をやるのか?

昔からウチに来てくれてる青年たちや女性たちのリクエストだからです。

顔なじみ同士や新しい方も入ってみんなでわいわいやることに意義があります。

こういう場で仲良くなって欲しいですね。


数字に出ない価値があると信じてます。


sandafutsal

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