暗黒大陸に滞在中のこと。

草原横断道路を疾走する車内の助手席で音楽をイヤホンで聴きながら窓の外を眺める。

ふと運転席に目をやると運転手が居眠りしているではないか( ゚Д゚)

「ヘイ!〇〇〇!!」

彼の肩を叩いて名前を絶叫。

はっ!と目覚めた彼は条件反射で右足のペダルを踏み込む。

が、右足はアクセルペダルの上。

急加速した車は前方の特殊大型車両に追突。

我々の日本製ワンボックス車は大破。全員血まみれ。

路上にガラスやスマホや荷物が散乱。

黒人の群衆に囲まれる。

(やば、荷物を盗られるかも)

ひどい脳震とうで声をかけられてもしゃべれず立てない。

腕は出血。ガラスの破片が入って片目が開かない。

荷物を拾う野次馬を軽傷の仲間が追い返す。

偶然、通りかかった政府の公用車が病院に連れて行ってくれるという。

(脳震とう起こしてるから動かさないで!)

そう叫びたいのに声が出ない。

倒れたままの私は引き起こされてピックアップトラックに積まれ発進。

(タンカプリーズ!そんな医療器具ねぇか・・・)

土の悪路を爆走する4WD。

滅茶苦茶に揺れる車内。

座席からバウンドし屋根に頭をぶつける同乗者達。

脳震とう患者や血まみれの負傷者が複数乗ってるというのに。

暗黒大陸では救急搬送の概念が薄いようだ。

救急車に代わっての搬送志願は大感謝だがこれで悪化しそう。


到着先は病院ではなく、草原の中の小さな診療所。

なんと水道もドアもない小屋!

診療台に寝ると白衣の男がろくに診察もせず謎の注射器を出す。

仲間が注射を全力で拒否。

エイズ感染率の高い国で、注射は絶対に危険だと。

注射はいらんが、ガラスの入った片目と腕の出血の治療を頼む。

が、軽い消毒だけで放置される。

ドアがないので、小屋の電灯に羽虫がブンブン。

「ここに居たらマラリアにもなりそう」と仲間と苦笑い。

まともな治療は受けられないので、首都に帰ろうと迎えを呼ぶ。

迎えの車を待つ間、腕の出血を自分で止血。

水道がないのでミネラルウォーターで血を洗い、目に入ったガラスを取ろうと苦心。失明しないか激しく不安。片目が激痛で開かないまま。

ってか、あの医者らしき白衣はどこ行った?患者ほったらかして?

横を見ると隣家の軒先で住民たちとカードゲームに興じていた。

白衣は脱いでイスにかけられ、テーブル上のギャンブルに夢中なご様子。


・・・

ワイルドすぎるぜ。暗黒大陸!


内戦多発の80年代や90年代じゃなく近年でこれとは。

先進国で医者がこんなことすれば訴訟ものではあるまいか。



その後、首都に帰ってすぐ帰国。

現地の病院より日本の医療を受けた方が安全との判断で。


眼科や脳神経外科をはしご。

無事にガラス片も取れていて目も回復。CTスキャンも異常なし。

保険の各種手続き。海外の事故証明とか初めて見たよ。

そして仕事復帰。年末の繁忙期をなんとかやりぬく。

仕事納めの大みそか。

フットサル仲間と忘年会。明日から休みだ!最高の開放感。

ところが居酒屋で体調が何かおかしい。

年末の仕事が忙しかったせいで疲れ?それとも寝不足??


飲酒したメンバーたちをハンドルキーパーとして全員送迎。

無事に家に帰り布団に入る。

激しい頭痛と吐き気に襲われる。

あれ?やばい?


救急車で搬送される。

日本の救命士は素晴らしい!

揺らさないようにちゃんとタンカを使ってくれるんだもん♪

あっちの状況とは大違いだよ。

搬送先のレントゲンで脳内出血を確認される。

帰国時のCTスキャンでは発見できなかった小さな傷の出血が数日間かけて脳内にたまり、脳を圧迫していたそうで。

うわ~知らずに帰国後のフットサルでヘディングしてたよ。

だって医者がもう大丈夫、スポーツOKと言ったので。



即手術でそのまま入院。

病院で明けましておめでとう。なんてキツイお正月。

正月のフットサル運営は頼れる仲間たちが引き受けてくれた。ありがたや。

お見舞いに来てくれたメンバーたちも。ありがとう。


退院後、ヘディングするとめまいを起こす。

退院後に頭はやめとけ!と仲間に注意される。


しばらくヘディング自粛。


ヘディング自粛中に田園のライン際で転倒し、岩の壁に頭から激突。

大流血して仲間に病院へ連れて行ってもらう。

すまんね!迷惑かけて。


長々と書いたがこんな事情があるので、未だに頭に強いボールが飛んでくると避けてしまう。サッカーをしないようにしてるのもそれが一因。

強いボールにはヘディング自粛。軽いクロスには合わせますが。

避けんなよ~と思われるでしょうが、なにとぞご勘弁を。

ちなみに自分の言動がおかしかったり、物忘れが激しいのはたぶんこの事故のせい。

もともとおかしかったやろ、というツッコミもご勘弁を。

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