ドリブルが上手な小学生に我々大人が感心していた時です。

「上手くなったよな~」

一緒にそう話していたAさんがその小学生に近寄って助言。

「シザースはやらんの?そのドリブルにシザースが入ったらもっとよくなると思うんやけどな」

へぇ~!?そうかな??

私はその子のドリブルは、シザース無しだからこそテンポがよく、多用する空踏みフェイントがよいアクセントになっていると感じてました。

また、その子の体はまだ小さいので、大人用のフットサルボールをシザースでまたぐのはやりにくそう・・・

だから今はまだシザースを入れないほうが良いのでは?

そんな風に思いますが、Aさんはドリブルが上手で、足技でスルッと抜いて行くタイプですが、シザースをやっているのは一度も見たことがありません!(笑)

だからシザースを勧めたのが意外だったわけです。

こういう見解の相違は実に面白い。

シザースってやる人は必ずやりますし、やらない人は全くやらないですよね。

わかりやすい例はクリロナとメッシでしょうか。

ダイナミックに長い足を何度もまたぎまくるシザース多用のクリロナと全くシザースしないメッシ。

メッシの場合はボディフェイントと左足のイン・アウトの細かい切り替えでDFをまどわせます。

クリロナの連続シザースは、ステップオーバー(インでのまたぎ)も混ざっているのがいやらしい。

うろ覚えですが、右シザース→左シザース→左のステップオーバー→左シザース→右シザースのようなコンボだったと思います。

これ、すごい疲れますよね。

クリロナは、ジムのトレーニングマニアだからこそこういう消耗の激しいドリブルがやれるんでしょうね。

あとシザースはクリロナみたいに長身で足の長い人がやるからこそ迫力が出るのではないでしょうか?

ウチでも長身で高速シザースをする人がいます。

「あのシザースがいや!」と他の上級者が賞賛してました。

確かに長い足を連続シザースでブンブン振り回されたら寄せにくい。

でもシザースで逆をとられることはあまりないようにも思えます。

シザースがメジャーすぎて見慣れてるのもあるでしょう。

またシザースをやる人の多くが、右シザース→左シザース→右アウトで右へ行くというパターンが一般的で、DF側からするとタイミングがわかりやすい面もあるかな?

ドリブルデザイナーの岡部さんの解説でもありました。

「1のフェイント、2のフェイント、3で行く!という三拍子のリズムでのドリブルが多いので、このパターンを変えること」

DFは1のフェイント、2のフェイント、3で来る!と身構えてるので、三拍子パターンを外して仕掛けるのが効果的という話です。

(じゃあシザースで2回またいで3で行くパターンは反応されやすいから1回だけシザースして2で行くのを試そう)

そう思ってゲームでやってみました。

相手DFの逆をとって抜けました。

二拍子のせいで上手くいったのか?

それとも私がシザースをやらないタイプと相手に先入観があったせいでの成功だったのか?

左右に何度もまたがなくても1回のまたぎで有効の場合があるということですね。

個人的にシザースはフェイントとして釣れなくても、またぎの反発ステップとして、逆へ飛ぶ予備動作として有効かと思います。

またぐことでリズムをとりやすいのがシザースの長所かと。

さまざまなフェイントは、ドリブルのリズムが崩れることもあるので、諸刃の剣になりやすいですが、シザースはそのリスクが低い印象です。


シザースは有効じゃないと主張する人も居れば、「いやいや、シザースは有効。やるべき」という人に分かれるかも。

どっちなんでしょうね?

プロアマ問わず、一時期からするとシザースをやる人はだいぶ減ったような気がしますが気のせいでしょうか??

やらない人が増えたのはあまり有効ではないという意識の広がりだったりしませんかね?

以前、ホームでフットサル教室をやってくれたコーチが「昔、ロナウド(ブラジルの元祖の方)に憧れてシザースを練習したけど、映像で自分のシザースを見てカッコ悪さにショックを受けた」と話してました。

その人のドリブルもすごいんですが、一切シザースをしません。大きなモーションのフェイントは排除した自然体のドリブルです。

シザース無しにしたのは、有効ではないという判断なのかな?

私がシザースを連続でやると、動きがぎこちないせいか周囲から「カッコ悪!」「キモイwww」とか笑われます。

キモくてもやらせてくれよ!

ロナウドの真似がしたいんだよ!

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