フットサルをはじめたばかりの頃は何もできずにパスばかりしてました。
ドリブルすると奪われるばかり。シュートも決められません。
ボールを持つと何をすればよいのか困っていたのですが、上級者の方がよく声をかけてくれます。
「いいよ(こっちのサイドにパスして)」
「あるよ(後ろに下げていいよ)」
その誘導に従ってパスしてました。
パスの指示だけなのかと思いきや、
「仕掛けていいよ!」
「ドリブルで魅せろ!」「シュートまでいこう!」
そういう声かけも。
ろくなドリブルもシュートもできない初心者にそう言ってくれるのはうれしいのですが、この指示の違いはなんなのか?
「パス」or 「ドリブル」and「シュート」が何によって変わるのか?
何度もやってるうちに声かけの種類の条件がわかりました。
どのゾーンにいるかによって指示が変わるんです。
ピッチを3つのエリアに分ける呼称があります。
このサイトがわかりやすいのでご覧ください。
https://www.futsal-freak.com/tactics/system/pitch-tripartition.html
ディフェンディングサードでは、すばやくパスをまわしてビルドアップするため「パス指示」の声かけが来ます。
ここははたいて(すぐパスを出す)絶対にボールをとられないようにするゾーンです。
ミドルサードに入ったらパス&ゴーを繰り返しながら攻撃の下準備をします。縦に走り抜けながら攻撃の布陣を整える。
ここでは状況によっては「ドリブル」の声かけも出ますが、シュートの声かけは来ない。ここでもまだ大半は「パス指示」です。
そして最後のアタッキングサード。この場所に入ってエリア付近でボールを持った時に 「ドリブルで魅せろ!」「シュートまでいこう!」 といった声かけが出る。
その声かけをしてくれる相手は自分より後ろにいます。
ドリブルやシュートを仕掛けてボールを奪われても後ろから守備をしてくれる。
だからチャレンジしていいよ!と背中を押してくれる声かけなんですね。
この3つのゾーンの違いでプレーを変えることができるかどうかはかなり重要です。
上手い人とそうじゃない人の違いになるからです。
ディフェンディングサード の最終ラインで自分の後ろにはキーパーしかいない状況で、ドリブルを仕掛ける人がいます。
どこでもドリブルしたがるタイプで目の前の敵しか見えてない。
その位置でボールを奪われるとすぐシュートを食らいます。
もし奪われない自信があったとしても、パスコースがあるならすぐパスする方がノーリスクでテンポがよくなります。
ボールが皆に回った方がよい雰囲気になりますしね(・∀・)
危険な位置でリスクを冒して、ドリブルで抜けても意味がない。
次のディフェンスが来て止まった瞬間に後ろから抜いたディフェンスが追いかけてきて、はさまれることもあるからです。
逆に「アタッキングサード」では文字通りアタックしてよい。
このゾーンでのドリブルはシュートの期待値があります。
「アタッキングサード」 に入っているのに、誰もドリブルやシュートを仕掛けずに、ボールを横や後ろに回し続けていることもよくあります。
仕掛けて取られるのが怖いのでついついゆずり合ってしまう。
ここで仕掛ける勇気を持ってほしい。ドリブルでチャレンジする心を持ってほしいとドリブルデザイナーの岡部さんは言っています。
パスとドリブルをどう使い分けるか。
リスクとリターンが合っているか?
それには3つのゾーンのどの位置にいるかが指針になるということを親切な声かけから学ばせて頂いた次第です。
サッカーIQの高い子供はこれが直感的にわかっているんですよね。
ディフェンディングサードでボールを持った時に、ドリブルで行くこともできるけど、すぐに大人にパスして自分は走って アタッキングサード を目指す。
その方がひとりでドリブルするよりすばやく良い位置でボールをもらえてシュートチャンスになることをわかっています。
親切な声かけのおかげでこれに気づけたので感謝しています。
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