以前、よその個人参加フットサルでえげつない人と遭遇しました。

そこは初心者の女性を尊重した個人参加だったので、男はシュートしない空気。

女性にパスまわしてなごやかなプレー。

そんな空気を破壊する猛者が!

バネが凄いタイプで初歩で相手を置き去りにするドリブル。

高精度のトーキックで強いシュートを打ちまくって大量得点。

ひとりでボールを独占し、1試合で20得点くらいしてしまう( ゚Д゚)

歯が立たないとみんなが戦意喪失。

(よく出入り禁止にならへんな)

そう思いました。

個サルにも上級者はいますが、ほぼ全員が場のレベルに合わせます。

空気を読んで本気にならずに配慮する。

ここまで遠慮しない暴君の上級者は珍しい。

(あ~うちの同好会にはこんな人がいなくてよかったな~)

心からそう思いました。

人の良心がないようなあんなバトルサイボーグが来たらみんな萎えてしまう。

数日後、可愛らしいLINE名の方から参加していいですか?とメッセージが。

この愛称なら女性かな?大歓迎ですよ。どうぞどうぞ。

現れたのは女性ではなく、あの冷酷非情なバトルサイボーグでした。

屈強な男がかわいいLINE名つけんなよ!!

キャラに合ってなさすぎやろ!!!

女性かフェミニン系少年かと勘ちがいしたわ!

不意打ちにもほどがあります。

来てしまったならしょうがない。

天下一武道会にフリーザ出場を許可したような気分でした。

普通の地球人は全員やられます。

それ以来、定期的に来るようになりました(苦笑)

礼儀正しいし、ラフプレーもないので出入り禁止にはしませんでしたが、激しくレベルが違う><

まったりエンジョイとは相いれない圧倒的なプレー。

「あの人すごすぎやろ」

「今日誰来るの?バトルサイボーグ?ああ、彼来るのか。やばいな・・・・」

強烈なインパクトと畏怖をみんなに与えていました(笑)

なぜこんなハイレベルな人がうちにしょっちゅう来るのか?

君はこんなところでお遊びのフットサルやってる人材やないやろ?

もっと上の強豪チームに行くべき人やろ?

そう聞きましたが、近場でゲームできるのがうちだけだからと返答。

大会にはよく出て優勝してるそうです。

最初はサイボーグのような無慈悲なプレーがめだっていましたが、何度も同好会に来てるうちに彼のプレーもだんだん変わってきました。

常連たちは彼の変化に気づきます。

「最近、けっこうパスくれるよね?」

「やさしくなってきてない?」

パスを出す時も彼のハイレベルのはやいパスは自粛して、私たちが追いつけるような優しいパスが来るようになっていたのです。

以前に比べるとみんなで楽しもうという雰囲気になじんできています。

無口で無表情なクールガイだったのに常連と談笑するようにも。

「ターミネーターが人の心を学んだようにバトルサイボーグも同好会のやさしさを学んで成長したのでしょう」

そう思ってメンバーに言うと大笑いされました。

きっと他の人もそう感じていたんでしょうね。

彼が私たちに合わせてプレーしてくれるようになって、こちらも彼が思いっきりプレーできる環境を用意してあげたいと思うようになりました。

通常のゆるいミックスエンジョイではなく、ガチで勝ちにいく内容。

そこで猛者限定のカテゴリー【選抜】を用意しました。

こちらで選んだ上級者だけを招待するトップのカテゴリーです。

競技リーグのチームなども対戦相手に呼びました。

いろいろなチームと対戦しましたが、バトルサイボーグが大活躍する選抜は勝ち続けました。

個の力だけで組織プレーをしてくるチームをねじふせてしまう。

しかも同好会のパスワークになじんだので、以前より味方を活かすのが上手くなって攻撃に厚みが出ていました。

当時の同好会は330人くらいで現在の500人規模ではありませんでしたが、彼レベルはなかなかいません。

どういう人ならこのバトルサイボーグに勝てるんだろうな?

そう思ったことが何度かあります。

ある日、仲間がプロ選手と会って同好会を紹介してくれました。

そして現れたのが海外1部プロの赤星さんでした。

ある日、選抜メンバーが多く集まった時に赤星選手も参加してくれました。

そこでバトルサイボーグvs現役プロの対決を見ることができたのです!

(さすがにプロの赤星さんが勝つだろうけど、バトルサイボーグなら赤星さんを本気にさせられるんじゃないか?)

バトルサイボーグと対面するまで赤星選手は5回くらいフットサル同好会に参加してくれて、たくさんの上級者と対戦していました。

しかし誰に対しても全くギアを上げることなく、余裕しゃくしゃくでした。

全く力を出さず素人を傷つけないようにプレーしてくれているのがわかります。

さすがプロ!格が違う。

初対面のバトルサイボーグの派手なプレーを見た赤星選手の目つきが変わりました。

(お?少しは遊べそうなレベルがいるな?)

そんな目つきでした。

そしてバトルサイボーグをマークする赤星選手。

とうとう頂上決戦が開戦。

私の予想では、スピードでバトルサイボーグが食い下がれるだろうけど、激しく接触すれば赤星選手の方がパワーで勝ると思っていました。

両者の身長は同じくらいで、ガッチリしているのは赤星選手だったからです。

ところが結果は予想外でした。

赤星選手の圧勝でほとんどフィジカルを使わずにバトルサイボーグをおさえてしまったのです。

ふたりのマッチアップは何度かありましたが、どちらがボールを持っていても赤星選手が涼しい顔で圧倒。

誰にもボールをとられたことがないバトルサイボーグがあっさり体を入れられてしまう。赤星選手の攻撃にもついていけない。

ただ他の誰を相手にしても全くギアを上げなかった赤星選手が2段階くらいギアを上げていたのは明らかで、そこだけ異次元の戦いでした。

(負けたとはいえ、プロにフィジカル使わせただけやっぱりすごいな・・・)

あらためて彼が傑出していることを実感。

終了後にバトルサイボーグが私のところに来てたずねました。

「あの人、何者ですか?」

「海外1部の現役プロ」

「やっぱり・・・絶対素人じゃないと思った・・・」

彼が敗北して情けない顔を見せたのは最初で最後でした。

その後、バトルサイボーグは遠く引っ越すことになりお別れとなりました。

ターミネーター2の溶鉱炉に沈んでいくラストシーンくらい悲しかったです。 

せっかくエンジョイの人の心を学んだのに!

せっかく同好会のみんなともなじんできたのに!

ここでお別れなんて悲しすぎる・・・・

そう思ったのは私の方だけかもしれませんが。

今回が最後の参加になりますとあいさつされた時に

「こっちに帰ってきたらまた来てや」と言いました。

ターミネーターみたいに「I’ll be back.」と言ってほしかったですが

無言でうなずいていました。

今年も赤星選手は何度も同好会に来てくれました。

赤星選手のギアを上げさせた唯一の漢を思い出します。

フィジカルを使わず、素人の私たちに配慮する優しいプレーの赤星選手。

上手い若者たちに囲まれてもギアを上げることなく余裕でかわします。

バトルサイボーグに匹敵するS級がひとりいて、彼が目立つプレーを連発。

赤星選手の目が彼をロックオンします。

ああ!?まさか!?

赤星選手がギアを上げて彼に当たります。

マジか。史上2人目が認められた!!!!!

赤星選手は2ケタの参加をしてうちのメンバー200人近くと対戦していますが、ギアを上げたのはこの2人だけ。

お眼鏡にかなったのは快挙です。

そのS級の若者が私のところへ駆けよってきました。

「ぼく、あのプロの人に激しくあたられましたよ!」

「光栄やないか。あの人は強者しか当たらない。強者認定されたのは自分を入れてたったの2人やぞ」

若者のとなりにいた参加者が不満げにつぶやきました。

「ええ!?おれは全く相手にされんかった(泣)


sandafutsal

 サッカーやフットサル未経験の中年が遊びでボールを蹴り始めて、誰もがフットサルをミックスエンジョイできる場を作りたいと、フットサル同好会とホームコートを作りました。常時参加募集中!

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