海外の一流プレーヤーにストリートサッカー出身が多いです。いろいろな指導者や選手の著作を読むとストリートサッカーが取り上げられています。
 日本ではストリートサッカーの文化がないため、その効用が周知されていません。日本人は習い事好きで、子供も大人も何かを始めようとすると有料の教室通いから入るケースが多い。師事してあれこれ指導してもらいたいという受け身な日本人気質が見えます。
 ストリートサッカーは実力も年齢もバラバラなメンバーが集まり、誰も教えてくれません。指導者もいなければ審判もいないカオスな状況で、あるのは実戦のみ。自分で考えて動くしかない状況です。
 どんな技を試そうと何を失敗しようと指導者に怒られることも戦術を強いられることもない。ただ皆で楽しもう。そんな純粋な場です。
 南米出身の著名人が、「日本人はストリートサッカーが足りない
」 と嘆いていました。確かに地域のクラブやサッカースクールが充実した日本では、年齢問わず大人も子供も誰もが一緒に自由にプレーできる場はありません。最近では公園のボール遊びはどこも禁止ですし、参加費1000~1500円の個人参加フットサルでは小学生は禁止。フットサルチームも未成年お断りが多いです。
 あらゆる年代が一緒にプレーすることは上も下も誰にも教わらずに自分で考え、自分で上の世代の技を盗んで、上達できる最良の機会です。ある海外出身の指導者は「私は指導していない」と集めた少年たちをひたすら自由にゲームさせ続ける場を用意して、母国のストリートサッカーに近い上達の場を提供しています。
 私が子供の頃は今ほど公園でのボール遊びが禁止されていませんでした。週末に芝生の公園に行くと誰かがボールを蹴っている。知らない者同士で遊び始めて気づくと十数人で大きなゲームになっている。上手な子も下手な子も年下も年上も大人もいてすごく楽しい!
 そんな光景は今の日本にめったにありません。誰かが作ってくれたら遊べるのにな・・・子供時代の私はそう思ったものです。

 数十年たってあの時の光景を作ろうと思いました。ナイターと人工芝のコートも手作りしました。「小学生は入れずに、大人だけの方が良いよ」そう言われたこともありましたが、海外のストリートサッカーと同じものを日本で実現させたかったのでそこはゆずりませんでした。
 子供も大人も自由に教わらずに上達できる。指導してもらえるチームやスクールを否定しているわけではありません。素晴らしいチームやスクールはたくさんあります。でもストリートサッカーのような場も日本に必要ではないか。そのためのフットサル同好会ではないかと常々感じます。


カテゴリー: ブログ

sandafutsal

フットサル三田は常時参加募集中!

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です